躁うつ病　症状と原因

躁うつ病に完治はあるのかと思う人がいるかもしれません。これは非常に難しい問題ですが、どの程度まで症状が回復すればということは、躁うつ病のような精神科の病気の場合なかなかはっきりしたことは言えないと思います。

目に見えないものですから、躁うつ病が完治したかどうかは医者ですらわからないのです。

実際に躁うつ病の症状が落ち着いて、以前のように生活されている方もたくさんいますから、そんなに絶望的になる必要はないと思います。

完治という言葉をなかなか言えないもう一つの理由として、躁うつ病は再発しやすい病気であるということです。

躁うつ病は再発しやすいので症状が落ち着いたとしても、完治したとは言い切れないという問題もあります。

一番大事なことは、完全に病気を治すことを考えるのではなく、薬を服用しながら、うまく病気と付き合っていって生活をするということだと思います。

ただ、以前よりも薬の方も進化してきましたから、医学の進歩とともにこのような考え方も変わってくるとは思います。

躁うつ病はうつ病と比べても、再発をしやすい病気です。

気分の障害ですから、気持ちの浮き沈みをうまくバランスよくしていくことが、うつ病よりも難しいような気がします。

ただ、まず大事になってくるのは、躁うつ病をこれからも再発させないための薬として、デパケンとか気分安定薬をきちんと飲んでいると、躁うつ病の再発を予防する上で重要になってきます。

簡単に気の持ちようで躁うつ病の再発を未然に防ぐことは困難です。

薬の力だけでなくまわりが、以下にストレス的な環境からサポートできるかということも、再発を防ぐポイントになってくると思われます。

いくら躁うつ病が再発しやすいといっても、しっかりと寛解してよくなっている人もたくさんいますから、再発をおそれるあまりに、逆に神経質になってストレスを感じないようにしたいものです。

それときちんと自分の症状の特徴を知ることも大事です。たとえば人が多い所に行くと躁状態になりやすいとか、躁状態があると今度はうつの周期がくるとか、それぞれ特徴は違いますので、自分の症状を理解することは何より重要です。

それをきちんと知っていれば、未然に躁うつ病の再発を防ぐことができると思います。