躁うつ病は心の病というよりは、脳の血流や伝達物質の機能的側面が原因と考えられます。そこで登場したのが脳の血流などから、躁うつ病を診断できる光トポグラフィーと呼ばれるものです。
以前までの躁うつ病の診断は、患者からの訴えを聞いて医師が判断するというものでした、ただ病名を複雑化しているのが精神科の現状ですから、一概に躁うつ病であっても他に診断名がついたり、また躁うつ病のようであって違う症状であったりと判断が難しい側面がありました。
この光トポグラフィーの登場によって、ある程度脳の血流量などから、躁うつ病なのかの判断ができるようです。ただまだ完璧とは言えないようで、正確さにおいては7割程度と言われています。
光トポグラフィーは躁うつ病の診断だけでなく、うつ病や統合失調症などの精神病を診断できるということで期待されているものです。
現状では最新医療ということなので、まだ精神科にも定着した感じはしませんが、今後の精神科の診断方式というものは遅かれ早かれ導入されるものと思われます。
躁うつ病も統合失調症もうつ病も、科学的根拠に基づいた診断が可能な時代になりつつあるということではないでしょうか。